国内ホームファッション市場はコロナ化でも堅調!
矢野経済研究所は、国内のホームファッション市場を調査し、現況、製品セグメント別の動向、将来展望を明らかにしました。 2020年の国内ホームファッション小売市場規模は、前年比100.3%の
3兆3,475億円と推計。実に堅調な推移を記録。
そんな中、今年2021年の予測が出された。
2021年の国内ホームファッション小売市場規模は、前年比100.3%の3兆3,570億円と予測。実に堅調である。
コロナ化で、コロナ禍で需要が7割や5割に減少した他カテゴリと比べて、生活に関わる需要は変わらなかった。ほぼ横ばい。相対的な安定のある分野。キャラクター業界でも、この分野の精通や、この分野にアイテムを押さえることで、不況下で安定的な金のなる木となる土台を持っておける。
要検討だ。
コロナ化による影響について
コロナ禍によるテレワーク・在宅勤務の増加により、仕事を快適にするためのデスクやチェア、ソファなどの「ホームファニチュア」が市場をけん引している。また「キッチン・テーブルウェア」であるキッチンツールは、外出自粛により料理をする機会が増えたことで好調な売れ行きを記録。ホームファッション市場全体では微増で推移したが、コロナ禍の巣ごもり消費によって一部の特定商品が好調となった一方で、多くのアイテムは店頭における営業機会の減少などにより、実は全体的に減少しているアイテムの方が多いのだ。
また、 販売チャネル別にみると、営業機会が大幅に減少した百貨店が苦戦。それを補完するかたちとなったECチャネルが好調だ。これは、時代の流れがコロナ化によって早まり、起きるべき変化が起きたに過ぎないと考察。
実店舗が販売の中心だったホームファッション大手小売チェーンなども、着々と準備を進めてきたオムニチャネルおよびデジタル対応がこのコロナ禍で大きく進捗。EC専業企業も若い世代の顧客を獲得するなど、コロナ禍という特例的な市場環境がホームファッション市場に大きな変化があった。
アイテム別分析 寝具が面白い
寝具はマットレスなどの高機能化により、商品単価の上昇が顕著となっている。そのため手頃な価格の「お試しコース」や、負担が少ない月払いの「定額レンタルコース」などのサービスを提供することで、消費者の購買の障壁を取り除く取り組みが進められている。
寝具は、自宅でお試しや定額レンタルコースを提供、お試し体験後に購入へと突入している。
実際に商品を試した後は、違う商品への切り替えや継続利用、買取、返却など、さまざまな選択が可能となっており、高価格帯でも気軽に商品を体験できるサービスが広がった。いわゆるサブスクリプションサービスが今後も高価格帯アイテムを中心に広がりそうだ。
また、寝装寝具やタオルを中心として抗ウイルスなどの新型コロナウイルス感染対策商品が数多く商品展開されており、オンライン相談・接客という新しいスタイルでの対応も積極的に導入され、対面販売が難しいコロナ禍のデメリットを克服しつつあるだろう。
さらに、在宅時間が長くなり家の中のレイアウトや料理道具を見直す機会が増えたこと、リモートワークの導入も進んだことなどで、ホームファッション関連用品が例年以上に好調な企業も少なくない。当面の間、withコロナの生活が続くのであれば、ホームファッション関連の需要増加も長期化するものと考えられる。
近年のホームファッション関連企業は、「住」の延長線上として「衣」や「食」の一部の領域を取り込んだ住関連ライフスタイル領域にまで、商品の取扱い範囲を広げる傾向が強まっている。例えば、家電なども含めた「住」にまつわるもの全てをワンストップで提供しようという動きも積極化している。
★キャラクター業界視点
キャラクター業界の利益の7割弱は物販である。と言うことは、以前別の記事で何度も取り上げた。面白い記事なので、ぜひ読んでね♪
キャラクターで飯を食っていくためには、物販についても考察していく必要が求められるのだ。
と言うわけで、キャラクター業界視点での考察。ここからが、このサイトの醍醐味。
グラフからわかるように、ホームファッションアイテムは、実は堅調な推移を毎年している。
「住」に関連するアイテムは、人々が生活をやめない限り、永遠と続いていくものだ。コロナ化であっても、他の多くのカテゴリアイテムが苦戦する中、堅調な推移となり、微増までしている。
これは、不景気に強く、安定感があることを示している。だからこそ、例えば、ニトリはここまで安定して大きく成長してきたのだ。
細かいところでは、ニトリでは最近、キャラクター型抱き枕(しろくま)を展開している。キャラクター×生活機能性というところが求められており、需要があるのだろう。
1心理的充実(いわゆる愛)をキャラクターがみたし、
2身体的充実(快適化)を生活機能性を満たす。
これが、金のなる木となって、キャラクター業界を影から支えるかもしれない。
また、寝具をはじめとして、高機能化、サブスクリプション化していくアイテムがさらに勢いを増していくだろう。目をつけておくと良いだろう。
特に、チェアーやキッチン用品、家電は、アニメやゲームとの親和性が高く、ビジネスが生まれそうだ。
特に、キャラクターグッズの特徴である。一つ集めると、他のアイテムも同じ種類のアイテムで統一したくなる点が、実に機能しそうである。また、キャラクターは不滅であり、サブスクリプションとの親和性も高い。また、アニメの世界観を味わいたいという需要は多い。
キャラクターは人々の心で生き続ける。そして、キャラクターと共に人生を歩んでいく。そんな生活を提供したいものである。
以上、キャラクター業界を愛する立場からの視点でした。うさ。
MSMノスタルジアワールドも、機能的なサイトを目指してます。うさ。
調査要綱
• 調査期間:2021年8月~10月
• 調査対象:ホームファッション関連企業(メーカー・卸売業・小売業)
• 調査方法:同社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに郵送アンケート調査併用
ホームファッション市場とは
本調査におけるホームファッション市場とは、「ベッドリネン・寝具」「タオル製品」「ナイトウェア・ホームウェア」「ホームファニチュア」「インテリアファブリ ックス」「ホームライティング」「キッチン・テーブルウェア」の7分野を対象とする。主に一般家庭用を対象とするが、「ホームファニチュア」「キッチン・テーブルウェア」には一部法人需要が含まれる。
市場に含まれる商品・サービス
ベッドリネン・寝具、タオル製品、ナイトウェア・ホームウェア、ホームファニチュア、インテリアファブリックス、ホームライティング、キッチン・テーブルウェア
デジタル接客貢献/矢野経済様より