「昨今のアニメ一般化」
昨今では、大ヒットアニメ、「鬼滅の刃」「君の名は。」などのようなアニメの一般大衆化。また、アニメファンの増加・一般化によってマーケットが広がり、今までアニメとは直接関係のなかった自動車メーカー、食品メーカー、流通、テクノロジー、サービス、観光など一般企業によるアニメやマンガ、キャラクターとのコラボ商品、広告プロモーションでの活用が増加。これはアニメ業界にとって新しいビジネスチャンスである。
「アニメ一般化」の体現こそが「第1回京都アニものづくりアワード」
近年のアニメブーム、人々がアニメというエンタメを愛して求めている現代において、それを体現するコンテストこそが、「第1回京都アニものづくりアワード」だ。
このコンテストは、アニメ業界と一般企業・団体とのさらなるビジネスの活性化をめざして開催され、
アニメーションを活用し、優れたコラボ商品、広告クリエイティブ、プロモーション、事業などを顕彰する取り組み。
百貨店会社がアニメで金賞!?
今回の受賞作品を見てみよう。
例えば、企業による自社キャラクターや独自のコンテンツを活用し、商品・サービス開発および広告プロモーションを行った取り組みを対象とする「オリジナルコンテンツ部門」で金賞を受賞したのは、百貨店事業を営む「丸井グループ」のオリジナルショートアニメーション『そばへ』である。映像はこちら↓
アニメは「行動提案型マーケティング」なのだ!
また、晴れて、総合グランプリにノミネートされたのは、お菓子メーカーである株式会社ロッテの心予報(“Eve×ガーナ”「ピンクバレンタイン」コラボレーションムービー)である。少女と少年のバレンタインデーのチョコを渡すか、貰うかの緊張感と葛藤を描いており、なんともエモーショナルに訴えかける作品となる。自分も、「チョコを渡したい」と言う「体験」を促すような内容となっており、「商品購入を促す」と言うよりは、「行動を促す」ことが目的となり、結果、その行動に伴って、商品を購入する、と言うような、まさに、行動提案型マーケティングなのである!それこそアニメを広報で利用することの強みだ。
キーワードは「エモーショナルな感情」
泣ける 感動 青春 焦燥感 無音 音楽が紡ぐ 物語 エモい ノスタルジック などの言葉が新しいアニメーションのキーワードとなる。これらの映像物語が人々にエモーショナルな感情を提供し、ときに切なく、ときに感動を得るのだ。つまり、非日常を味わえる、体験できる、エンターテインメントを提供しているのだ。
アニメを活用することで、結果的に、アニメーションの物語を通して、企業のイメージを無理やり一方方向的に伝えることはなくなる。つまり、視聴者が推測することができるのだ。自然と伝わるのだ。
そして、イメージアップを自然と人々の心の中に落とすことができる。
これは、今までの、企業が一方的に思いを連呼したり商品の利便性やお得感などの情報を伝えることに比べて、慎ましく、美しいのだ。つまり、企業価値を損なわない。ユーザーはエンタメを享受できるのだ。
まさに、アニメーションが新しい広報の手段となる日が近いだろう。
また、今後アニメ業界は広告業界ともなって事業領域を広げていくことだろう。
MSMノスタルジアワールドはこれからもエモーショナルな世界観をあなたと作り上げていきますうさ!