日本海外向けアニメ市場が国内向けアニメ市場をついに超る!?
まずは、こちら上のグラフを見て欲しい。2014年〜2015年をターニングポイントとして、日本の海外向けアニメ市場が急激に伸びていることが読み取れる。2014年の3265億の規模に対して、2017年では9948億、2019年では1兆2009億、4倍にも膨れ上がった。これは、2015年に日本に参入した、NetflixやAmazon primeなどの巨大グローバル企業の影響が大きい。
主な日本アニメ動画配信サービスの歴史
余談だが、他の日本で有名なアニメ動画配信サービスを見てみると、
(2008) 2007年 1月に誕生したニコニコ動画がアニメチャンネルを開設したのが2008年4月。
(2011) Huluは2011年日本でサービス開始、
(2012) Dアニメストアは2012年7月にサービス開始、
(2013) U-NEXTは2013年7月にイオンシネマウェブスクリーンという国内初のシネコンと連動したVODサービスを提供。
(2015) Netflix日本上陸が2015年9月
(2015) Amazonプライム日本上陸が2015年9月
(2016) アベマTVのアニメ放送が始まったのは2016年
(2017) Twitchが初めてアニメ放送をしたのは、2017年でCrunchyroll-と初めて提携した。
(2020) ディズニープラスは2020年6月に日本でサービス開始。
となっている。
日本の海外向けアニメ市場が伸びている理由
日本アニメ市場と海外アニメ市場での大きな枠での比較の次は細かい市場を見ていく。
1番目に留まるのが、先ほど紹介した、動画配信市場がここ10年近く急拡大している事実。こちら少し古いデータだが、④項目目の配信は2011年で160億円と、2006年の2倍にも成長。
また、TVアニメ市場が、2000年代初期で1200億円、2011年900億円。それに対して、ネット配信アニメ市場が、2000年代初期でほぼ0円、2011年160億円と考えると、TVアニメ市場の縮小された市場が、ネット配信市場へと移ったのではないか。と予測される。
また、特に、近年はNetflix(2015年9月配信スタート)やAmazonプライム(2015年9月配信スタート)という、北米系外資の配信サービスの日本参入の影響が大きい。
なお、上のグラフのように、配信市場は2018年には500億以上にも上り、2011年の3倍にものぼる。すでに、アニメビデオパッケージ市場を上回っている。今後、ネットアニメ配信市場は、単純に、TVアニメ市場の上限値であった1300億円(2005年前後)に数年で届くことは間違いないだろう。
MSMノスタルジアワールドもこれからは海外向けへ物語を伝えていきますウサ!