グリーがバーチャルライブ事業へ本気で参入！
グリーは８月６日に今後2-3年で100億円規模のバーチャルライブ事業への投資を行い、グローバルで数億ユーザーの獲得を目指すことをニュースリリースで発表した。
グリーはこれまで、傘下の「REALITY」（グリー100％子会社）にて、バーチャルライブ配信アプリ「REALITY」を提供し、仮想空間でアバターを作成し、ライブ配信や視聴、ゲーム対戦やコラボギフトサービスなどを提供してきたが、今後は、「メタバース事業」と称して、アバター同士が自由にコミュニティできる「ワールド」機能を２０２１年８月６日より配信し、仮想空間を自身の手で創造・拡張し、オリジナルアイテムの作成や販売を通じて現実世界の収入を得られるクリエイターエコノミーを実現すると述べているのだ。オンラインが第二の現実世界となるSFの世界がすぐそこまで差し迫っているのだ。
そもそも「メタバース」とは？
インターネットに構築された仮想の3D空間のことこそが、メタバースである。
実は少し前に、FaceBookも５０億ドル（約５５００億円）を投じて、「メタバース企業」になると宣言している。なお、マーク・ザッカーバーグは「メタバース」を「モバイルインターネットの後継者」と評しているのだ。（the Verge 7/22記事参照）
まさに、インターネットが革命をもたらしたように、今革命をもたらす新世界こそがメタバースなのだ。
また、メタバース事業に興味を持つのは、フェイスブックだけではないようだ。「フォートナイト」で知られるエピックゲームズは、ゲームの世界でメタバース的世界観を打ち出して、ファンを集めている。近年、有名歌手とのコラボ企画などと面白い試みも多く、これからも動向を追っていく。
若者よAR・VRエンジニアを目指せ！？
ちなみに、FaceBookは同社の求人ポータルで700人以上のAR・VR関連のスタッフを募集しているとのこと。これから数年後はAR・VRエンジニア不足の待遇バブルが起きそうだ。ぜひ若者諸君は勉強しておきたい。
グリー子会社REALITY設立趣意が面白い！
REALITYとは、「なりたい自分で、生きていく。」というビジョンのもと、個人ユーザー向けにバーチャルライブ配信アプリ「REALITY」事業を、法人向けに3D CGやXRテクノロジーを活用したメタバース構築プラットフォーム「REALITY XR cloud」事業を展開している会社である。
ちなみに、REALITY株式会社の設立趣意が非常に面白い。
簡単に説明するとこうである。
我々は「なりたい自分で、生きていく。」を実現するために生まれた。
LINEやTwitterやインスタグラムを使う時に、人々は既に肉体の縛りから解放されている。なぜなら、自分を可愛く見せたり面白く見せるために、ニックネームを作り、アイコンを選択して、仮想の自分、第二の自分を電子世界上で作り出しているのだ。
「REALITY」はVチューバーの「Facebook」となる！？
REALITYを運営しているDJRIO様のnoteに非常に興味深い分析を見つけた。
なんと４割以上のユーザーが同時に、自ら配信を行うという自己実現型、ユーザー参加型であるとのこと。
また、REALITYアクティブユーザーの８割は海外からだという。
これは、従来のリアルライブエンターテインメントの常識的構図であった、
「表現者」対「非表現者」
という前提を大きくくつがえすものである。
「なりたい自分で、生きていく。」というビジョンそのものを体現していることが非常に面白い。
よりアクティブ志向の海外ユーザーに刺さりそうだ。
また、バーチャルユーチューバーを「アバターで生き始めた人類最初の集団」と人類の進化だと定義しており、その先には、Vチューバーが集まるコミュニティの場＝それこそがプラットフォーム「REALITY」のなるべき将来像であり、それこそがアバター人類にとっての「Facebook」となるのだというビジョンがあるのだ。
実に面白く現実味のある定義と未来像である。
「VTuber」を増やすために…
ユーザーローカルが提供したデータによると、当時2018年7月末の時点で4300人以上のVTuberがデビューしていた。しかし収益化が難しく、そのほとんどが活動を継続することが困難な状況だったという。
｢REALITY｣はそもそも、この課題を解決するためのVTuber専用のライブ配信プラットフォー厶として誕生している。VTuberが毎日ライブ配信を行い、ユーザーはそれにコメントをつけたり、ギフトを送ることができる仕組みが売りであった。
ちなみに、ギフトには有料のものと無料のものがあり、有料のものは、課金額から手数料30％を差し引いた、70％がVTuberに支払われる仕組み。また、当時７月からTOKYO MXとドワンゴと共同を行い、地上波でのVTuber専門番組を配信するなどファンを増やすために活動してきた。そうした活動を通して増やしたユーザーをベースとして、今回の「メタバース事業」が存在しているのだ。
グリーは早くから（２０１８年:VTuber配信者４０００人ほどの規模間の時代から）VTuber事業へ先行投資してきたのだ、当時は一方通行型のライブ事業であったが、その先に、今回の双方向型のライブ事業へと舵を切っていくのだ。
MSMもいつかは仮想空間へ…
この業界は進化が早い。どのプラットフォームがユーザーを楽しませてくれるのか、楽しみである。世界的な日本企業となれるように応援したい。
いつか、ノスタルジアワールドが仮想空間でも実現できるようにMSMノスタルジアワールドは成長していきます！
MSMノルタルジアワールドも「メタバース事業」に関われる存在となれるように頑張ります！ノスタルジアワールドはあなたのワールドマップです！
