注意 ※一部ネタバレ要素がございます!
遊戯王で人生を学ぶうさ
アニメから学ぶ今日の教訓。
今日は、遊戯王GX25話の万丈目くんを取り上げます!
25話のあらすじを大まかにいうと、主人公「十代」がかつて学園を去った万丈目と学園代表対決という立場で戦うエピソードである。
学園代表戦の直前に主人公は万丈目がトイレで苦しむ姿を発見してしまう。
好青年主人公十代は、対戦相手の万丈目が試合前、トイレで緊張のあまりに、壁を叩いたり、虚勢を貼ったりと、不安に押しつぶされ、普通でない追い込まれた状況であることを目撃するのだ。
「俺は、家計を背負っている万丈目家の一員なんだ。負けなど許されるはずもない。もし負けたら兄たちに合わせる顔がない。」と言った具合に、苦しみ悶えているのだ。
ここで補足だが、万丈目は大財閥グループ万丈目家の3人兄弟の3男であり、兄二人は既に世界に名をはせる起業家と政治家である。それに対して、万丈目は過去に主人公に負け続け、学園を追い出されるまでになっていたのだ。
当然彼はそれで終わるような男ではなく、別の学園に転校し、そこで血の滲むような努力を経て学園代表まで上り詰め、この場に返り咲いた。
しかし、そんなこと兄たちは知るはずもなく、会場に来るのである。勝つことが最低条件だと言いながら。
そしてこの時、十代は、万丈目が背負っているものの大きさをこの時初めて知るのだ。もちろん視聴者も初めてこの事実を突きつけられる。
これが主人公側の演出であれば、話の後半でデュエルに勝利して期待に応えることができるのではないかという期待感でハッピーエンドを予期するだろう。
しかし、これは主人公のライバルの演出であり、どう転んでも爽やか主人公が負けるとは考えにくいのだ。このなんとも言えぬ焦燥感が視聴者の心を打つ。
そして、万丈目兄が会場で見つめる視線を背に、デュエルが始まるのだ。
ここから神デュエルが始まるのです
デュエルは、万丈目優勢で始まる。
切り札である、「アームドドラゴンレベル7」の活躍で万丈目が魅せる。
この「アームドドラゴンレベル7」は、手札からモンスターを捨てると、その捨てたモンスターより攻撃力が低い相手フィールドのモンスターを全て消し去るという強力効果を持っているのだが、
この1ターン前に、主人公は、「融合解除」という魔法カードを発動している演出が入っている。このカードは、融合召喚されたモンスターを分離させて、1体を5体に分離できたりするカードだ。
これが伏線となり、次のターン降臨したアームドドラゴンの効果が最大限生かされるのだ。
まさに神演出である。
ちなみに、他にも主人公は自分のモンスターが相手から攻撃されなくなるディフェンスカード「ヒーローヘイロー」というカードショップのストレージコーナーで20円とかで投げ売りされているウルトラレアカードも使ってたりする。このカードも、アームドドラゴンの効果を実にうまく引き立ててくれる演出となっていた。
そして、名言が生まれる。心して聞いて欲しい。
「見ろこの張り詰めた視線を!万丈目家の夢と野望を全部俺の肩にのせたこの重い視線を!俺はにいさんたちの期待に答えるため、そして俺の価値を証明するため。どんなことがあってもここで、結城十代、お前をここで倒さなければいけない」
この長台詞である。魂の叫びで心がまじで震えた。
追い詰められている緊迫した心情を吐露している。不安で不安で押しつぶされそうな心情が伝わってくる。そして、その先にあるのはどうみても報われない未来なのだ。
この神デュエルのその先にも神演出が…
ちなみに、この戦いは1話では終わらず、次の話に持ち越す。
そして、彼のために用意された、
「to be continued」のオリジナル演出で話は終わる。
そして、神エンディングが魂を震わせるのだ。
この演出をぜひアニメで見て欲しい。
そして結末はぜひアニメで見て欲しい。
そして、デュエルが終わった万丈目は、今まで背負っていたものはちっぽけなプライドだったと気づき、実に前向きになる。俺なら大丈夫だと、過度な不安から解放され、自信を取り戻すのだ。
では何が彼を変えたのか?
今までは、重圧を自分一人で背負い、苦しみに耐えていたが、主人公とのデュエルを通じで、背負うものは違っても、同じ目標(デュエルで世界一になること)に向かって努力している良きライバル(主人公十代)と分かり合えることができ、また、万丈目自身の背負っているものを認めてくれる存在であることが確認できたことが要因である。
つまり、「共に何かを目指すよきライバルと出会うことで、自分一人では決して得られない良い刺激を得られること、また自分を認めてくれる存在の大切さ」を伝えてくれたのだ。
人間、自分自身だけで何かを背負い戦い続けることは、何か苦しみや問題に直面した際に、自分の頭の中に最適な答えや突破口が見つからないことで、自問自答したり堂々巡りに陥ったりと悪循環が起きてしまいうるのだ。だからこそ、「共に同じ目標を持つ仲間(ライバル)を持つこと」が大切なのだ。
また、主人公が使ったカード「融合解除」や「ヒーローヘイロー」があったからこそ、万丈目は自分の今まで以上の力を引きだすことができ、
「共に同じ目標を持つ仲間(ライバル)を持つことは自分一人では到達できないような力を発揮することにつながる。自分の良さを今以上に引き出してくれる。」
というメッセージを暗示しているのである。まじで天才的デュエル構成だと思う。
こういう発見こそがアニメの醍醐味であり、だからこそアニメは面白い。
だからこそアニメは面白い
ちなみに、学園を追い出されてからの全話24話では、万丈目が
「人生何度でも立ち上がれる。
会社辞めさせられたっていい、努力でいくらでも這い上がれる。」
そんなことを教えてくれるのだが、まあこれはまた別のお話。
また、24話では畳み掛けるように困難を打破する万丈目の姿を見せられ、視聴者は万丈目の熱狂的なファンとなるのだ。
ちなみに、十代と万丈目のBL要素も楽しめます。
というわけで、
to be continued …!
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